ヘルメット組み込みヘッドセット

 ヘルメットにスピーカとマイクを組み込んだ通信システムです。飛行中でも快適な無線通信が可能です。またハンドマイクを使う場合に起きる、送信スイッチを押してしまっていることに気がつかず、周辺の無線通信を妨害するトラブルを防止することができます。現在ご使用になっているヘルメットに、ヘッドセットを組み込むことができます。写真はLAZER DOWNHILLヘルメット、およびLAZER JET−STREAMヘルメットをベースに加工した例です。送信スイッチはこめかみの位置に、無線機と接続するためのコネクタは後方に、それぞれ取り付けてあります。またDOWNHILLヘルメットには、オプションの音量ボリュームを右耳後方に取り付けています。

 オープンフェイスタイプ(ジェットタイプ・キャップタイプ)ヘルメットの加工について。
 上の写真には口元に伸ばしたシャフト付きマイクを装備しています。このタイプのご要望が多いために標準タイプとしています。取り扱い上の注意点として、シャフト付きマイクは収納・運搬時にシャフト部分が変形し、破損に至ることがあります。
 マイクはあごひも(ベルト)部分に埋め込む加工も可能です。このタイプの方が故障が少ないですが、マイクと口との距離が離れるため、マイク感度が低くなります。(少し大きい声で発生する必要があります) ご希望があれば、その旨ご指定下さい。価格はいずれも同じです。

 弊社取扱のヘルメットに組み込む場合は、割引サービスがありますので、ぜひご利用下さい。


 ヘッドセット内蔵ヘルメットは、お客様からのご注文により、一品ずつ製造いたします。ご要望に沿った、ご自身だけのオリジナル仕様でお作りいたします。ご注文の際には、送信スイッチの個数と位置、無線機との接続コネクタの位置、およびオプションの有無等をご指定下さい。指定のない場合は、弊社の標準仕様でお作りします。

 ヘルメット側の加工は無線機の機種に関わらず共通になっています。お使いの無線機に対応したケーブルを組み合わせることで、ほとんどのハンディ型アマチュア無線機、特定小電力無線機および上空・高所用デジタル無線機と接続することができます。(基本セットに接続ケーブルは含まれません。無線機に対応したケーブルを別途お買い求め下さい。) お使いになる無線機に対応したケーブルをご注文下さい。無線機を替えてコネクタの形状が異なるときは、ケーブルのみ追加注文して下さい。ヘルメットの改造は不要です。

 八重洲社製デジタル無線機VXD291S/VXD450S(上空・高所用)にも対応します。この無線機は外部マイク端子が特殊仕様のため、専用の対応ケーブルをご使用ください。

 八重洲社製デジタル無線機VXD1Sは、4極1ピン防水型ストレートプラグ・YAESU他タイプのケーブルをお使いください。KENWOOD用、4極1ピン防水型ストレートプラグのケーブルは使えません。
 VXD1Sは外部スピーカーへの音声出力が小さい特性があります。若干の対応策がありますので、下記を参考にしてください。
(1)無線機側の対応:F09 E−SPK 外部スピーカーマイクの特性補正
 設定モード(MODEキーを押しながら電源を入れる)のF09にて、外部スピーカーマイクの特性補正を行います。初期値は「STD」です。これを「OPT」に変更します。これにより、外部スピーカーへの音声出力が増します。ご注意:この設定による変化はわずかです。「OPT」の設定でも、音量不足を感じることもあります。
(2)ヘルメット側の対応:スピーカーの追加
 弊社ヘッドセットの基本セットは、スピーカーが1個(片側)です。スピーカーを追加して、両側に設置することができます。これにより、音量を大きくすることができます。
 これらの対応を行ってなお受信音量が不足する場合は、無線機の仕様であるため、これ以上の対策はありません。

 ICOM社製デジタル無線機IC−DPR30は、ICOM社製純正オプションのOPC−2144スリムL型プラグ変換ケーブルと、弊社製のICOMタイプ2ピン・ストレートプラグケーブルを組み合わせてください。弊社が販売する接続ケーブルでは、直接接続できません。

 KENWOOD社製デジタル無線機TPZ−D510は、KENWOOD専用の4極1ピン防水型ストレートプラグのケーブルを使用してください。YAESU社・ALINCO社用、4極1ピン防水型ストレートプラグのケーブルは使えません。

 デジタル無線などは無線機側コネクタがネジ止めのため、簡単に取り外すことができません。しかし無線機単体で使うためにはケーブルを外さなければならず不便です。こちらのマイクヘッドを使えば、無線機にケーブルを付けたままで通信ができます。マイクヘッドはヘッドセット組み込みヘルメットと互換性のあるハンドマイクです。


基本セットに含まれるもの  ・マイク1個
 ・スピーカ1個
 ・送信スイッチ1個
 ・コネクタ1個
 ・加工一式

価格は⇒こちら


無線機接続用ケーブル

通信ケーブル各種・価格は⇒こちら

ケーブル:ICOMタイプ 各社2ピン・ストレートプラグ
(ICOM・ALINCO・STANDARD・YAESU各社の標準型2ピンタイプ)
KENWOODには使えません
ICOM IC−DPR30には使えません
 
ケーブル:ICOMタイプ 各社2ピン・F型プラグ
(IC−4100対応)
KENWOODには使えません
ICOM IC−DPR30には使えません
 
ケーブル:KENWOOD 2ピン・F型プラグ
KENWOOD専用です 他社無線機には使えません
 
ケーブル:4極1ピン・防水型ストレートプラグ・KENWOOD
(TPZ−D510対応)
KENWOOD専用です 他社無線機には使えません
YAESU VXD1Sには使えません

ネジ部分が破損しやすいので、取り扱いには注意してください。
ケーブル:4極1ピン・L型プラグ
(FT−60・VX−3対応)
1本ピンのため無線機本体とコネクタの嵌めあいが弱く、コネクタ部に力が掛かると外れることがあります。ベルクロストラップ等で固定することをお勧めします。
 
ケーブル:4極1ピン・防水型ストレートプラグ・YAESU他
(VXD1S/VX−6・VX−7・DJ−S47対応)
KENWOOD TPZ−D510には使えません
ねじ部分および防水パッキンが破損しやすいので、取り扱いに注意してください。
 
ケーブル:
スタンダード/ヤエス・デジタルVXD291S/VXD450S
大容量リチウムイオン電池・乾電池ケースでも干渉しません。
 
その他オプション品:
 送信スイッチ追加
 音量ボリューム(山用)、音量ボリューム(モーター用)
 指スイッチ、指スイッチ対応コネクタ(ヘルメット側)

価格は⇒こちら


ご注文の際は、下記の各項目について、ご希望をお知らせ下さい。

1.無線機のメーカ名、機種、およびスピーカ/マイク接続端子の形

2.オプションの有無。

3.無線機接続コネクタの位置。

4.送信スイッチの取付位置。音量ボリュームを付ける場合は、その位置。


ご注意・お願い

1.ヘルメット加工は細心の注意を払って作業にあたりますが、わずかな傷・汚れが残る場合があります。

2.ヘルメットがお手元にある場合は、スイッチ・ボリューム・コネクタ等の位置に印を付けてお送り下さい。

3.ヘルメットの構造上の制約のため、スイッチ類の位置やオプション類の取付など、ご希望に添えない場合があります。また加工に適さないヘルメットの場合は、お引き受けできないこともあります。

4.納期は受注またはヘルメット到着後、約3週間です。ただし、ご注文内容により部品の手配が必要なことがあり、この場合さらに時間を頂くことがあります。お急ぎの場合は、前もってお問い合わせ下さい。

5.ケーブルの取扱いにご注意下さい。乱暴に扱うと破損や断線の可能性があります。特に無線機側コネクタがL型のモデルは破損しやすいので慎重に取り扱って下さい。
KENWOOD2ピンとICOMタイプ2ピンを間違えないように注意して下さい。ピンの間隔がわずかに違うので、コネクタまたは無線機が壊れる可能性があります。特にKENWOOD2ピンとICOM2ピンL型は非常に紛らわしいのでご注意下さい。

6.スピーカ/マイクは無線機との相性があり、組み合わせにより動作しない、または不安定になる場合があります。製品を受け取った際は、すみやかに無線機と接続して動作を確認して下さい。不具合がある場合は、無線機とヘルメットを弊社までお送り下さい。

7.ヘルメット内部にスイッチやコネクタ等の電子部品を組み込みます。部品を納めた部分は衝撃吸収材(一般に発泡スチロール)の厚みが少なくなり、ヘルメットの衝撃吸収性能が低下します。ヘルメットの加工を依頼いただく方は、このことをご承知下さい。

8.ヘルメットを濡らした場合や、内部を汗などで湿らせたときは、必ず乾燥させて下さい。水分を含んだ状態で収納していると、電子部品が腐食して故障の原因になります。また、ヘルメットの水洗いは、行わないで下さい。

9.本品は消耗品としての取り扱いとし、保証期間はありません。初期不良に関しては無線機との相性問題を含めて無料で対応いたしますが、使用開始後に発生した不具合に関しては有料修理といたします。どうぞご了承下さい。

10.防音構造になっていないので、パラモーター/モーターハンググライダーには適しません。

11.他社が加工したヘルメットは、弊社の製品とは部品の形状や結線が異なりますので、弊社のケーブルとは組み合わせできません。また他社のケーブルと弊社の加工したヘルメットも組み合わせはできません。ご注意下さい。


 このシステムは防音仕様ではありません。外部の音はベースとなるヘルメットと同様に聞こえます。モーターパラグライダー/モーターハンググライダーの用途には、エンジン音が入るため通信に障害を受けることが考えられます。モーターフライト用のヘルメットをお探しの方は、こちらをご覧下さい。

 オプションでお悩みの方はこちらをご覧下さい。詳しい説明があります。


その他商品のページ LAZERヘルメットのページ

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